Dr.セラピーからのメッセージ

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脾臓摘出

 b0020618_1784622.jpg先日、ゴールデン レトリバーの脾臓摘出手術を行いました。
このワンちゃんは13歳9ヶ月で若いときから当院に来院しています。
肥満細胞種や甲状腺機能低下症などを管理しながら今年1月に
13歳の大台を越したがんばりやのワンちゃんです。
足腰はここ数ヶ月前から弱くなっていましたが食欲は旺盛です。突然食欲が落ちたとのことで
来院されましたが、よくよく症状を聞くとお水をたくさん飲むようになったとか。歯茎をみると
いつもはピンク色ですが、色が落ちて白っぽくなっています。聴診すると先月の診察時と違い
不整脈が聞き取れました。心電図をとってみると明らかな不整脈があります。呼吸数も多くなっています。
ゴールデンは脾臓の腫瘍による破裂出血が多いので検査を進めていくと超音波で脾臓に腫瘤が認められました。
飼い主さんに今の状況をご説明し手術をお勧めしました。しかしながらなんといっても14才を目の前にし、
不整脈が出ているワンちゃんの手術です。「大丈夫ですよ。」とはいえません。しかしながら、このままにしていたら
またいつ大出血を起こすかわかりません。もしかすると今晩にもワンちゃんとお別れのときが来るかもしれません。
「お願いします。」飼い主さんのこの言葉に救われました。
 インフォームド コンセントでは飼い主さんの理解と同意を得ることが重要です。飼い主さんは身を切られるような選択を
するわけです。
 翌日麻酔をかけると不整脈はさらにひどくなり、手術を行うか否か迷いました(お腹を開けたららここで?開けないほうが少しでも長生きできる?)が、抗不整脈剤の点滴で不整脈は落ち着き無事手術は終わりました。病理検査の結果悪性の腫瘍ではなく良性の血管種でした。
インフォームド コンセントとは患者と医者がどんな形でも一緒に同じ方向に一歩出るものなんだな、と実感しました。
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by serapy-animal | 2010-11-01 17:09

セラピー動物病院 長田院長からのメッセージ


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