2011年 11月 15日
何もしない治療
パートナーとしてのペットの寿命は、獣医医療の進歩によりここ20年で飛躍的に伸びました。病院は病気を治すこと、病気にならないように予防することが仕事です。生き物と接する限り白(治る)か黒(治らない)のほかに灰色(何もできない)ことがあります。動物も老いて亡くなるまでの、老衰の時期を迎えます。こんな時は獣医として何もできない時間です。だだ、痛みや吐き気などの苦しみを緩和することしかできないかもしれないし、それすらもうまくいかないこともあります。こんな時期は飼い主さんの力が一緒に生活してきたパートナーとしての力が本当に必要になります。何にもしない治療。そのとき,皆さんは覚悟を決めておられるでしょう。だけれども孤独で胸を締め付けられるような思いを感じるかもしれません。そんな時、生き物の死を少なからず経験し、見てきた動物病院だからお手伝いできることがあると思っております。
大切なパートナーであるペットを亡くしてしまい「ペットロス」になってしまう方々もいます。私は心理学者ではないので、「ペットロス」に関しては的確なアドバイスはできないかもしれません。だだ、ペットが老衰で、獣医として医学的なことは何もできなくなったとしてもその命が消えるまではご相談に乗れると信じています。
大切なパートナーであるペットを亡くしてしまい「ペットロス」になってしまう方々もいます。私は心理学者ではないので、「ペットロス」に関しては的確なアドバイスはできないかもしれません。だだ、ペットが老衰で、獣医として医学的なことは何もできなくなったとしてもその命が消えるまではご相談に乗れると信じています。
by serapy-animal
| 2011-11-15 23:04